航海の神
沖縄にはたくさんの伝説や民話が伝わっています。
今日は沖縄ツアーで聞いた、普天間大権現の話を紹介します。
あるところに霊力の強い美女がいました。
女は家族にも誰にも顔を見られたくなく、家を逃げ出しました。
その途中、神山の寺洞(現在は普天間飛行場金網内にあって立派な鍾乳洞がある)に入って一時身を隠しました。
しかし、洞の規模が小さいので、更にそこをとび出して普天間まで走り、ただちに洞窟内に入ってその姿を消したのです。
後から追っかけて来た人々は、彼女が家を出る時に着物に着いて引っ張っていった糸を洞窟の入口に見つけ、それをたよりに洞内に入り、隅から隅までさがしました。
しかし、とうとう彼女の姿を見つけ出すことができなかったのです。
彼女は、ふだんから霊力のある(方言ではせじが高い)女であるといわれるほどの変ったおこないをしばしば見せていました。
普天間の洞窟に隠れた彼女を神として祀っていました。
神が権りに人間の形に現われて来ていたのです。
神が人の形を権りて現世に現われたものを権現様とあがめて、昔から日本の各地で祀られています。
・・・以上の縁起話から、航海の神として旅に出る人は必ずここにお参りして航海の無事を祈ったそうです。